リスティング広告運用に必要な基礎知識

キーワードは、実際にユーザが検索する単語または単語の組み合わせです。自分のお店または会社のホームページにアクセスしてもらうために、どんな単語が適しているか、を考えます。
これは、一つ考えておけば、Yahoo! プロモーション・Google Adwordsともにキーワードツールがあるので、そこに表示された案のなかから自社のキーワードとして適切なものを追加していけば、特に難しい作業ではありません。
さて、実際に検索される際に重要になってくるのは、「マッチタイプ」です。
「マッチタイプ」とは検索方式のことで、「完全一致」「フレーズ一致」「絞込部分一致」「部分一致」の4種類があります。それぞれの違いを例と一緒に見てみましょう。

入札したキーワードは「結婚祝い プレゼント」です。

完全一致

「入札キーワードと検索クエリー（インターネットユーザーが検索窓に入力した語句）が、語順、スペースまで完全に一致した場合」にのみ広告を表示します。

この場合では、「結婚祝い プレゼント」で検索されたときにのみ広告が表示されます。

フレーズ一致

「入札キーワードと完全に一致するフレーズが、検索クエリーの中に語順通りに含まれた場合」にだけ広告を表示します。もちろん、その条件には「入札キーワードと検索クエリーが完全に一致した場合」も含まれますので、フレーズ一致には完全一致でマッチするケースも含まれます。

語順通りに含まれた場合にだけ、ですので、この場合は上記の3つです。

部分一致

部分一致を選択すると、前に説明した完全一致やフレーズ一致でマッチするケースにプラスして、「入札キーワードの類義語や関連性のある検索が行われた」際にも、広く広告が表示されます。

この場合は全ての単語が該当します。
もし、このお店でチョコレートの取扱がなかったり、贈り物に関するマナーについては何も書いてなかったり、お歳暮の対応商品がなかった場合は、表の下段にあるキーワードで広告が表示され、クリックされてしまうと費用の無駄が発生してしまいます。
これを防ぐための機能が「対象外キーワード・除外キーワード」です。

対象外キーワード・除外キーワード

入札キーワードとの関連性が低いと考えられる検索クエリーを排除する機能のことです。Yahoo! リスティング広告では「対象外キーワード」、Google Adwodsでは「除外キーワード」といいます。これを設定しておけば、ユーザが検索した語句に設定したキーワードが含まれていた場合、広告が表示されません。
キーワード登録でマッチタイプを「部分一致」にしている場合は、必ず対象外キーワードを設定するようにしましょう。

入札したキーワードは「結婚祝い プレゼント」
対象外キーワードは「チョコレート」「マナー」「お歳暮」

対象外キーワードについては、キーワードの管理タブや、レポートで検索クエリが出せるので、そこで実際にクリックした人が入力したキーフレーズを確認し、関係ないキーワードを対象外キーワードとして登録していきます。
この対象外キーワードの設定は、最初の段階では絶対想定できるものを登録しておき、まずは1ヶ月程度運用してみて、その後のデータをもとに、どんどん追加していくというやり方がよいでしょう。

ちなみに、対象外キーワードについても部分一致やフレーズ一致、完全一致が選択できます。

おすすめ！絞込部分一致

「絞込部分一致」とは、一言で言うと『フレーズ一致以上、部分一致未満の拡張』です。「部分一致」で設定したキーワードの一部の語句の前に、半角の「+（プラス）」記号を付けます。そうすることで、「+」記号がついた語句に関しては、その語句自体か、わずかな言葉の揺れ、たとえば、タイプミスや送り仮名の違いだけに広告を表示するようになります。また、フレーズ一致のように、キーワードの順番は影響しません。

入札したキーワードは「+結婚祝い プレゼント」

「結婚祝い」「結婚祝」などのキーワードでは表示されます。また、「プレゼント」のほうは通常の部分一致なので、「ギフト」「贈り物」といったキーワードでも表示されます。

Yahoo! プロモーション広告 対象外キーワードについて
Google Adwords ヘルプ フレーズ一致や完全一致の除外キーワードを作成することはできますか